雷が造る石

雷が造る石
 
落雷によって鉱物に強力な電流が流れると、鉱物の性質や外観を大きく変えることがあります。
雷のエネルギーが鉱物の性質や結晶構造を変えるためです。
 
雷管石の生成には6億ボルトの落雷エネルギーが必要とされています。
珪酸質(ガラス質)の多い砂地で生成されます。
 
このほか、雷水晶という名で一般に出回っている水晶天然磁石(磁赤鉄鉱)などの
鉱物も、落雷の影響を受けてできたと考えられているものもあります。
 
鉄と酸素からできている磁鉄鉱は、磁石の性質を持った珍しい鉱物です。
そして、鉄釘を引き寄せるほどの強力な磁力をもつものを天然磁石といいます。
 
通常の磁鉄鉱にはそれほど強い磁力はありませんが、落雷などの影響で磁場が一方向に
そろうと天然磁石になります。
 
鉄は小さな磁石が集まったものですが、自然の状態ではそれらが互いに磁力を打ち消しあうように
並んでいるため、鉄全体では磁石になりません。
針にコイルを巻いて電流を流すと一定方向の磁界が発生し、鉄を構成する小さな磁石の向きが
そろう為、針が磁石になります。
磁鉄鉱が天然磁石になるのも、これと同様に落雷時の電流によって磁界が整えられたため
と考えられます。
 
世界三大発明のひとつ、コンパスは11世紀初めごろに中国で発明され、12世紀末ごろまでに
ヨーロッパに伝わったといわれています。
初期の羅針盤は磁石でこすって磁力を持たせた針を使った単純なものだったと考えられます。
その後、ヨーロッパで改良され、大航海時代が幕を開けていきました。