バラの花をかたどる石

★「砂漠の薔薇」 :石膏(CaSo4・2H2O) 重晶石(BaSO4)
 
「砂漠の薔薇」は石膏などの結晶が花弁状に集合したものをいい、サハラ砂漠のほか、
アメリカやメキシコなどのかつてオアシスがあった場所に見つかります。
 
砂漠のオアシスや湖には塩分以外にも多くにミネラル成分が溶けています。
そのオアシスや湖が干上がる時、水が蒸発して結晶が成長します。
 
水に硫酸カルシウムが多ければ石膏の、硫酸バリウムが多ければ重晶石の
「砂漠の薔薇」が生まれます。
 
砂が生じるので、植物の薔薇と同じローズピンク色にはなりませんが、複雑で
美しい形状になるため観賞用として人気があります。
 
 
★変性作用でできた「鉄の薔薇」:赤鉄鉱 藍銅鉱
 
石膏や重晶石以外にも、結晶が集合して花びら形になるもので、
赤鉄鉱や藍銅鉱があります。
 
中でもスイスのアルプス山中に産出する赤鉄鉱は「アイアンローズ(鉄の薔薇」と
よばれて名物になっています。
アルプスの変性作用のときに作られた石英脈中の隙間に薄い板状結晶が花びら状に
集合したものと考えられています。