コーディエライト、アイオライト(きん青石)
化学組成:(Mg,Fe2+)2(Al2Si)[Al2Si4O18]
ケイ酸塩鉱物
硬度:7~7.5
きん青石という名前が示すように紫色を帯びた青色の石ですが、見る方向によって
色が変わる多色性の性質が強く、方向を変えると青色が黄灰色になるのが
特徴です。
この特徴をいかして、かつてバイキングが航海の際にきん青石を太陽にかざして進む方角を決めていた、
という伝説が残っているようです。
ちなみに、もっとも青色が鮮明に見える方角へすすんだらしいです。
この伝説により、アイオライトは「人生の羅針盤」として世界に広まっていきました。
結晶は短柱状が多く、ほかに塊状、粒上のものもあります。双晶をなすこともあります。
良質のものは宝石として扱われ、「アイオライト」の宝石名をもつほか、「ウォーター・サファイア」
とも呼ばれます。
また、多色性が顕著なことから「ダイクロアイト」の別名もあります。
さらに、多数のインクルージョンを含んで赤みを帯びたものは「ブラッドショット・アイオライト」
と呼ばれます。
鉱物学の英名である「コーディオライト」はフランスの地質学者コルディエの名に
由来します。
きん青石は広範囲に分布していますが、スリランカ、ミャンマー、タンザニア、インド
などからは透明で多色性の強い美しいアイオライトが算出します。
日本では、茨城県日立鉱山が有名です。また、「桜石」という、結晶のかたちを残したまま
白雲母や緑泥石に変化して花びらのように見えるものが京都府や長野県でとれ、天然記念物に
指定されています。